2005年9月12日

イビチャ・オシムとかシャムスカ

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【J1:第23節】千葉 vs 東京V:オシム監督(千葉)記者会見コメント [ J's GOAL ]

9月11日(日) 2005 J1リーグ戦 第23節
千葉 1 - 0 東京V (19:02/市原/5,441人)
得点者:'81 林丈統(千葉)
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●オシム監督(千葉):

「ほとんどの試合が今日のような試合に近いのですが、今日の試合は特に運動量で勝った試合だと思います。運動量をもってしても勝つ試合もあれば、負ける試合も あるとは思いますが、今日はそういう試合でした。ここ最近の試合はこのような試合が多くて、そのような中で1点取ったほうが勝つという試合が続いていまし た。Jリーグは今日のような試合の傾向があると思います。

そんなに魅力的ではないかもしれませんが、ただやはり質の高いリーグだと思いま す。このような試合が今後も続くでしょうし、観客の皆さんは本当にどちらのチームが勝つかわからない、ハラハラした状態が続くでしょう。このような試合をメディアの皆さんは好きでしょう。まあ、好きなように書いてください。嘘ではなく、正直に言って今日驚いたのは東京Vの選手たちがものすごく質が高いことです。技術的なことをいえば、うちの選手よりも確実に上です。

ただ、うちの選手はこのようなチームが相手でもしっかり戦えることを見せたし、これからも続けることが大事だと思います。ただ、正直に対戦相手の技術を私は認めています。チャンスの数はほとんど同じでした。本人にどういう意図があったのか知りませんが、うちのGKがそのチャンスを全部弾いてくれたのです。とてもすごいことだと思います。スペクタクルなプレーでした」

Q:質の高い試合だったということだが、裏を返せばチャンスがあったのになかなか決められない、そういうチームが多いリーグではないかと思うが、どう思われるか?

「逆にいえば、昨日、たまたまヨーロッパの試合、例えばチェルシーの試合を見たが、チェルシーは2点取った。ただ、そんなに多くのチャンスを作れたわけでもないし、そんなにヨーロッパのチームが多くゴールを入れているわけでもありません。逆にいえば、Jリーグはたくさん点が入らないという意味ではアトラクティブではないかもしれませんが、逆にどちらが勝つかわからない。逆に点が入るシチュエーションをDFが抑えている。千葉のDFがしっかり抑えていたし、東京Vの選手もとてもしっかり抑えていた。そういう意味では質のあるリーグだと思っているのです。

今のサッカーのトレンドからすると、勝ったチームが強いという方向に行きがちです。その勝ったチームがどのようにして勝ったかということを聞く人はほとんどいなくて、このチームが勝った、強いとい うふうになってしまっている。ただ、実際にそのような試合ではあまり点が入らなくてがっちり守っているわけですから、もっとロマンチックなサッカーの面白みを出したプレーをしたいかもしれませんが、今のサッカーの流れが効率のいいプレー、効率のいいプレーという逆の方向に行っていると思います。

例えば、あるチームが1-0で5試合連続で勝ったとします。1-0は1点の差ですから、運もあったのだろうと思うかもしれませんが、そこには運以外のものが 多く含まれていると思います。それはあるスタイルのプレーなんです。1-0で勝ち続けるということは。私の考えを言いましたが、そのような効率のいいプレーに対しては反対です。ただ、日本で起こっていることは日本人がやっていることですから」

Q:今日、立石選手が大活躍したが、これまで出場してきた櫛野選手が怪我をして立石選手が出場するようになり、櫛野選手の怪我が治っても立石選手を起用し続ける理由は?

「だから、立石がいいプレーをしているからですよ。シンプルでしょう。櫛野は(オシム監督が就任してから数えると)2年半レギュラーでプレーしてきたが、櫛野 がなぜレギュラーなのか聞いた人は誰もいません。もちろん櫛野だってチャンスを得ると思いますよ。ただ、今、技術的に、人間的に見てGKを変える要因は まったくありません。多くの人が、立石が1回ミスをしたら、また櫛野に変わるというチャンスをうかがっているというような見方をしています。

実際、そのようなことで、櫛野は治るまでに期間が短い怪我だったわけではないです。ある長い期間いなくて、怪我自体は治ったかもしれませんが、実際に今立石 がいいプレーをしているから、続けて使っている。あなたがそのような質問をするのは、ふたりのGKと私に石を投げているようなものですよ。そういう挑発し た質問に対して、私も石を投げ返してもいいのですが、環境を壊したくないのでやめておきます」

Q:林選手がリーグ戦でフル出場を果たしのが6年ぶりくらいで、これまでは得点しても交代していたが、今日は最後まで使った理由は?

「世界の奇跡です。うちが成し遂げたいちばん大きな成功ではないですか。彼が90分間プレーしたのは。そういう意味では私は本当に監督として鼻が高いです。彼 ができるということを見てもらったと思います。あれだけ走っても、サッカーの試合で人は死なないということがわかったと思います。ただ、もう歩けないかも しれませんけど。これで、もう彼が30分の選手だとか20分の選手だとかそういうことを書かれないのではないでしょうか。
ただ、一つは今日うちが負けたときの話も考えておきました。今、話す必要はないと思いますが、負けたら言おうと思っていたコメントがあるんです。監督にとっては勝ったときと負けたときではまったく反対のことを答えるわけですから、準備しておく必要もあるでしょう」

Q:勝ったからお聞きしますが、交代選手によってがらっと試合のペースが上がったと思う。イメージどおりの交代の効果だったのか?

「そんなに私が選手交代をしたことでどうこういうつもりはありません。ただ、実際に起こったことが全てではないですか。どんな選手であろうが、自分がピッチに 立ったときに常によいプレーを心がけるのは当然ではないでしょうか。特に、私くらいの年代になるとミスが許されないと思われるような雰囲気が漂うので、私 も一つひとつの物事をするときは真剣になります」

Q:前半にあった直接FKの場面で、ストヤノフ選手が蹴るべき角度を阿部選手が蹴ったが、あれは試合を分けるようなプレーに感じたが、選択ミスではなかったか?

「FKからゴールはいつも入るものなんですか? あれで完全に決める選手なら千葉にはいないでしょう。そのような質問は千葉を過信しすぎです。もちろん FKの右足のキッカーがいるというのはうちの質でもあります。あのシチュエーションで水野が蹴ってもいいですし、うちはポペスクも蹴れますが、一つうちに問題があるとしたら左利きがいないということです。どんなチームでも右利き、左利きがいて、どちらの選手が蹴るのかわからないわけですが、うちの選手は右利きしかいないので、どっちにボールが行くのか、みんなわかっているわけです。そこがうちの次の課題でしょう。滝澤という左利きの選手がいますが、今は怪 我をしているので。ただ、阿部も自分がFKだけの選手でないことを本人に学んでほしいです。FKだけの方向には行ってほしくないです。FKもいい要素です が、自分がプレーで引っ張っていくという気持ちを持ってほしいです。FKだけ決める、それだけの選手になったら残念です。それかサッカーのルールのほうを変えてもらうしかないでしょう。(最後に)このような緊迫した試合に勝ったので、ちょっと冗談を多く言いました」

以上


林のフル出場について聞かれての返答、

「世界の奇跡です。」

日本人の監督には言えないですね。





中坊コラムの日記


626 [sage] 投稿日:2005/09/10(土) 18:30:40

コバ時代 

⇒ 一部の選手が糞に見えた。

ベルガー時代 

⇒ 選手が生き生きとしてみえたが、随所にほころび。とくにDF。

ファンボ時代 

⇒ マグノ以外JFLの選手に見えた。マグノもたまにヘボくみえた。

シャムスカ 

⇒ 全選手が超一流にみえる。神かw


こないだのシャムスカ新監督の采配。立て直した感をひしひしと感じるものだった。あれが一流の仕事なんだろうな。

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