2005年10月29日

今日は研究室には行かないと固く誓う

その代わりに部屋でやってます。作業はThinkPadで、BGMはiBookでというなんとも贅沢な環境でこれからモデル構築に取り掛かります。


対象は筑波大学大学会館で行われる卒業式です。式終了後、出席者は一斉に退席するのですが、その際に玄関までの経路で滞留が生じることが予想されます。大学会館は玄関が狭い、通路が狭い、段差がある、玄関の外側に十分なスペースがないなど、構造上に問題がいくつかあるんです。それをモデル化し、シミュレーションプログラムを組み、解決の方策を探るってのが大まかな感じです。

オレの卒論のどこがウリになるかというと、卒業式ゆえの特性です。卒業式ゆえの特性というのは、歩行グループの再編成にあります。つまり、式終了後から玄関に到達するまでの間に知人を発見することは往々にして起こることであり、そのときに新たなグループで歩行することが滞留に影響するだろうということです。地下街、映画館などでの似たような研究はありますが、グループが再編成することはそうそう起こりません。

グループだと個人の領域が狭くなる(くっついていても不快ではない)ので、大きな塊になってしまいます。グループ歩行のほうが速度が遅いことは研究からわかっています。また、追い越しがしづらくなり(あるいはできなくなり)、マクロに見た速度(群集歩行速度)も低下します。群集歩行速度は最も前の人の速度に依存しますんで。

滞留することの問題はいくつかあります。身近な問題としては、混んでいると足元が見えなくなってつまづくことですかね。会館の問題点として、講堂から玄関までにちょっとした階段がいくつかあるんですよ。このポイントをスムーズに流れさせないといけないなと考えてます。後ろから押されるほど密度高くなったらもう最悪ですから。


こんなとこですかね。これを日本語でなく、数字と、式と、プログラミング言語で表現しなくてはならないということですね。研究室のドクターの先輩方はここ数年の卒論生の中ではいいペースで進んでるほうだよとおっしゃってますけど、ここからが本番ですね。モデルとかプログラミングとか未知の領域なんで不安のが多いですけど。

がんばんべ。あと2時間半でJリーグ始まるからそれまで集中だ!

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